執筆者:でこぜま 更新日:2025/2/20
CMS導入でデザイナーはこう変わる!効率化の秘訣

はい、日々 「どうすればデザイン業務をもっと効率的にできるか?」 を考えながら仕事をしている者です。
デザインのクオリティを維持しつつ、無駄な作業を減らすことはプロジェクトを成功させるうえでとても重要だと感じています。
CMSをうまく活用すると、手間を減らしつつ、統一感を保ったシステムとしてデザインを管理することが可能になります。
ということで、今回はCMSを活用してデザイン業務を効率化するポイントをお話ししていこうと思います!

デザイン作業の効率を上げる基本ルール

まずはじめに効率化を意識する上で、最初に意識しておきたいポイントを見ていこうと思います。

  1. 目的を明確にして作業を始める
    デザイン作業を効率化するには、作業を始める前に「何を目指すのか」を明確にすることが重要です。
    最初にターゲットや目的を整理し、デザインの方向性を決めることで後から迷う時間を減らせます。
  2. 繰り返し使えるデザイン要素を作る
    デザインのたびに新しいパーツを作るのではなく、再利用できるデザイン要素を事前に作成しておくと作業時間を大幅に短縮できます。
    たとえば、ボタン、カードデザイン、アイコンセットなどを統一し、使い回せる形で管理すると無駄な作業を削減できます。
  3. 必要な情報を整理してからデザインを始める
    「とりあえず作り始める」と途中で情報が不足し、作業が止まることが多くなります。
    デザインを始める前に必要なテキストや画像を整理し、流れを把握しておくことでスムーズに作業を進めることができます。

デザインの効率化につながるCMS活用術

ここからは実際に効率化を意識したポイントを詳しくみていこうと思います。

  1. デザインのルールを統一する
    デザイン作業の効率を上げるためには、あらかじめ色やフォント、ボタンのスタイルなどのルールを統一しておくことが重要です。
    デザインシステムやスタイルガイドを作成することで、一貫性を保ちながら作業を進められます。
    また、統一されたルールがあると、デザインの修正や更新もスムーズになります。
  2. コンポーネント化を意識する
    ボタンや見出しなどのデザインをコンポーネント化し、再利用できる形にすると、デザインの統一性が保てる上に修正も簡単になります。
    例えば、ボタンのデザインを毎回作り直すのではなく、一度作ったものを繰り返し使うことで、作業の手間を大幅に削減できます。
  3. デザインワークフローの最適化
    デザインワークフローの最適化とは、デザイン作業を効率的に進め、無駄を減らす仕組みを作ることです。
    これを実現することで制作スピードが上がるだけでなく、修正作業も楽になりチームでの連携がスムーズになります。
    また、デザインの一貫性を維持し、効率的に作業を進めるためのルールやコンポーネントのセットである「デザインシステム」を導入することも有効な手段だと言えます。

    「デザインシステム」に含めるべき要素

    項目

    内容

    カラーパレット

    メインカラー、サブカラー、アクセントカラーの定義

    #000000(メインカラー)

    タイポグラフィ

    フォントの種類・サイズ・ウェイトのルール

    H1: 32px Bold、本文: 16px Regular

    ボタンのスタイル

    角丸・影・ホバー時の変化のルール

    標準ボタン、アウトラインボタンの設計

    アイコンのデザイン

    アイコンの種類・サイズ・使用ルール

    24pxの統一サイズ、単色orカラーバリエーション

    コンポーネント

    再利用できるデザインパーツ(カード、ナビゲーションなど)

    ニュース一覧カード、CTAボタン

    このような「デザインシステム」を作ることで作業の手戻りを減らし、統一感のあるデザインを短時間で作成できます。

CMS導入で変わるデザイナーの役割

そして、効率化の他にCMSを導入することでデザイナーの役割や求められる内容も変化してくる部分があると感じています。

  1. コンテンツ設計のスキルが必要になる
    CMSの普及によってUI/UXの設計力がより重要になり、「どうすれば直感的に使えるか?」を考える力が求められます。
    CMSではコンテンツの配置や動線設計がしやすいため、情報設計のスキルが必要になります。
    見た目の美しさだけでなく、ユーザーが迷わず情報を得られるようにシンプルで伝わりやすいデザインを心がけることが求めらるでしょう。

  2. マーケティング視点が不可欠に
    CMSを活用することで、デザイナーは単なるビジュアル作成者ではなく、コンバージョンを意識したデザインを考える必要があります。
    マーケティングの視点を持つというのは、単に「目を引くデザイン」を作るのではなく、ターゲットユーザーに適したデザインを考えることです。
    そのため、デザインの役割は「見せること」から「成果を出すこと」へ繋がり、コンテンツの魅力を最大限に伝えるデザインを作ることがより求められます。

まとめ

ここまで紹介したデザイン効率化のポイントをまとめると…

ポイント

具体的な取り組み

作業前に計画を立てる

目的と必要な要素を整理しておく

デザインシステムの構築

カラーパレットやフォントを統一し、デザインルールを決める

直感的なデザインを意識する

余白や視線の動きを意識し、シンプルで伝わりやすいデザインを心がける

デザイナーの役割

コンテンツ設計のスキルが必要(UI/UXの設計力の強化)

最後に、デザインの効率化だけでなく、直感的に使いやすいデザインを意識することも重要です。

  • 情報を整理し、無駄な装飾を減らす
  • 視線の流れを考えたレイアウトにする
  • 操作しやすいUI設計を心がける

デザインの効率化を進めると、統一感があって使いやすいデザインになります。
結果として、作業スピードが向上し、運用面でもスムーズになるでしょう。

CMSを活用することで、デザイナーは「デザインの仕組みを作る人」へと進化します。
無駄な作業を減らし、デザイン業務を効率化することで、よりクリエイティブな業務に集中できる環境を整えることも大切だと感じます。
デザインの価値を最大限に引き出すために、効率化についても意識して日々のデザイン業務に取り組んでいきましょう!

WRITE BY
でこぜま / デザイナー
#好きなWeb用語 #感謝
福島県出身で農家の息子。 デザインと同じくらい食に対するこだわりが強く、一度ハマるとしばらくそこから抜け出そうとはしない一途な人間。 自宅から水のペットボトルを持って出社するが、一口も飲まずに持ち帰り自宅の冷蔵庫にそっと戻す作業が得意。 おでこがせまい。