有料と無料、どっちにする?と聞かれれば、普通は「無料!!」と即答してしまうかもしれません。
しかし、必要としているものが無料に含まれていなかったり要件を満たしていなかった場合、かえって手間が増えるだけになることも。
また、「有料にしておけば大丈夫でしょ」という太っ腹な方も、ジンベエザメを展示するような水槽に金魚1匹しかいないというアンバランスな状態になっていないかを一度チェックしてみませんか?
ここでは無料で使用することができる、microCMS、Contentful、ConcreteCMS、WordPress、Drupalの5つについて比較していきたいと思いますので、少しの間お付き合いください。
※PowerCMSとMovable Typeについては、無料版がないため本稿では除外しています
無料CMSと有料CMSの違いは?
無料と有料ならば、有料の方が手厚い対応であろうことは簡単に想像できるかと思います。
では、どのくらいの手厚さなのかを比べると...
無料CMS | 有料CMS | |
|---|---|---|
サポート体制 | 問題が起きても自力で解決する必要あり | 企業サポート体制あり(電話やチャット) |
セキュリティ対策 | 全て自分で管理 | 自動対応 |
制限 | データ量、アクセス量、アカウント数などに制限がある場合も | 上限値が拡大されている |
機能 | 必要に応じてプラグインなどを自分で用意し、組み込む | ・最初から組み込まれている機能が多い |
全て自分で対応することが出来るのであれば無料CMSで何の問題もないです。
しかし、そうでない場合は有料CMSを検討するというのも手です!
無料のものも多く出回っているのにも関わらず有料にしているのにはそれなりの理由があり、無料CMSに後付けで色々な機能を組み込んでいくより効率が良い場合もありますし、権限管理やワークフロー・監査ログといった「大企業向け機能」が初めから備わっているものもあるので、導入前によく検討することが重要になってきます。
無料範囲の比較
有料CMSは金額次第で色々機能が追加できるのは当然として、無料の範囲を比較してみました。
項目 | APIリクエスト数 | データ転送量 | 適したサイト規模 | 有料プラン詳細 |
|---|---|---|---|---|
microCMS | 無制限 | 20GB/月 | 小〜中規模 | |
Contentful | 100,000回/月 | 50GB/月 | 中規模以上 | |
ConcreteCMS | サーバー性能次第 | − | 小〜中規模 | − |
WordPress | 小〜大規模 | |||
Drupal | 大規模 | − |
基本無料のWordPressですが、有料プランを追加することにより機能を追加することが可能です。
有料プランがあるmicroCMSとContentfulに関しても、無料で使い続けることも可能ですが、ある程度の規模になった場合は機能が充実した有料版へ移行した方が運用や開発がスムーズかもしれません。
結論:小規模サイトなら無料CMSで十分!しかし...
会社の公式サイトや学校、官公庁といった大規模サイトの場合は有料CMSで“安心を買っておく”のが精神的にも良いと思います。
何かあったときに「あぁ、有料版にしておけば...」と後悔するのが一番キツいですから。
個人サイトや小規模サイトなら無料の範囲でも十分だと思いますが、必要に応じて有料版への移行を検討することもお忘れ無く!