執筆者:プレイヤー2 更新日:2025/2/12
microCMSとは?初心者向け導入ガイド

ヘッドレスコンテンツ管理システム(CMS)の1種「microCMS」について、
概要や特徴、導入手順、メリット・デメリット、どんな人におすすめかを初心者向けに解説させて頂きます。

microCMSとは?

2019年9月に株式会社microCMSがリリースした国産のヘッドレスCMSです。
そのため、日本国内を中心に近年注目を集めているCMSです。
そもそも「ヘッドレスCMS」とは?という方は以下の記事を参照ください。
ヘッドレスCMSとは?初心者向け基本講座

microCMSの主な特徴

以下が主な特徴です。

  1. 国産のCMSのため、日本語サポートが充実している
    上述の通りではありますが、国産のCMSのため日本語のサポートが充実しています。
    アップデート情報等も公式のSNS(X、Discord)で発信されており、活発に情報交換がされているコミュニティに入っていきやすいです。
  2. ノーコードで入稿可能
    ヘッドレスCMSと言えば「非エンジニアでないと扱いづらい」という印象が抱かれがちですが、入稿作業は直観的に操作できます。

    そのため、CMSを初めて触るような方にも提案しやすいCMSです。

  3. 複数人による確認・承認機能がある
    CMSが大規模になってくると様々な立場のユーザーが管理画面から操作・入稿することが想定されます。
    その際でも標準の機能として権限別による確認・承認機能が搭載されているため、複数レイヤーによる運用にも適しています。
  4. 外部DBとの連携
    外部データ連携(iframe)を用いてCRMなどの外部ツールが保持するユーザ情報や自社の基幹システムのデータベースと連携し、

    microCMSを導入しているサイトに呼び出しをすることができます。

microCMSの導入方法

以下の5ステップで導入ができます!
サーバーやソースコードファイル等の一般的なWebサイト制作に必要な要素は揃っている前提とします。

  1. アカウントを作成
    microCMS 公式サイトからアカウントを作成します。
    入力されたメールアドレスに送信されるメールから手続きを行うことで登録が完了します。

  2. サービスの作成
    管理画面にログインすると「サービス」の作成が可能になります。

    「一から作成する」「テンプレートから選ぶ」のどちらかを選択し、サービス名、サービスIDを入力の上、作成を完了します。

  3. APIの作成
    作成したサービスを押下するとAPIの作成が可能になります。
    「自分で決める」と3種のテンプレート(ブログ・お知らせ・バナー)があります。
    「自分で決める」の場合はAPIの基本情報、APIの型、APIスキーマを入力していく必要があります。

  4. コンテンツの作成
    3で作成したAPIがサイドバーに表示されます。
    一般的なCMSと同様にコンテンツ(記事)を作成します。

  5. APIの取得とWebサイトへの埋め込み
    記事の詳細画面の「APIプレビュー」よりAPI情報を取得します。
    用意していたWebサイトのコードを調整し、取得したAPI情報を呼び出すことでサイトにコンテンツを呼び出すことが出来ます。

microCMSを使うメリット

メリットは改めて以下にまとめております。

  1. ノーコードで管理画面から入稿できる
    導入方法の1.から4.までは専門的な知識・技術を必要としません。
    エンジニアでない職種の型でも管理画面からコンテンツを入力・編集できるため、運用時の負担を分散できます。
  2. インフラのメンテナンスが不要
    microCMS側がホスティング・インフラ管理を行うため、セキュリティアップデートやサーバーメンテナンスの負担がありません。
    インフラにかかるコストや手間を抑えられ、運用コストを抑えられます。
  3. ドキュメントやガイド・コミュニティが豊富
    特徴の繰り返しにはなってしまいますが、
    公式ドキュメントが日本語で充実しているため、サンプルコードやチュートリアルが多数用意されています。
    様々なフレームワークとの連携例があるため、実装で詰まった際の参考リソースが豊富です。

microCMSを使うデメリット

実際には案件の内容次第ではデメリットも発生する為、下記をご確認のうえご検討ください。

  1. 最終的な導入には専門的な知識が必要
    様々なCMSに共通するデメリットではありますが、最終的には専門的な知識が必要になります。
    microCMSの場合は手順5.がエンジニアの作業範囲になります。
  2. 管理画面UIのカスタマイズが制限される
    デフォルトの管理画面はシンプルで使いやすい反面で大きくレイアウトを変更したり、
    独自プラグインを導入するといった高度なUIカスタマイズはできません。
  3. 有料のCMSである
    前提として有料のCMSであるため運用コストが発生します。

    お客様に提案するとなると最低限でもbusinessプラン(63,000円〜)が必要になってくるでしょう。

microCMSはこんな人におすすめ!

  1. フロントエンドの自由度を重視する方
  2. バックエンドの開発を最小限にしたい方
  3. 更新頻度が高く、複数の担当者がコンテンツ編集を行う方フロントエンドをカスタマイズしたい方

    サーバー管理や独自バックエンド構築の負担を減らしたい方に特に向いているため、
    ブログやコーポレートサイト、ECサイトの商品管理、LP更新など、幅広い小~中規模プロジェクトで活用可能です。
    初期構築が簡単な一方で、大規模なワークフローや複雑なデータ構造、独特のカスタマイズが求められる場合は十分な検討が必要になります。
    そのため、自分のプロジェクト規模や将来的な拡張性、チームのスキルセットを踏まえた上でmicroCMSでどれほど効率化できるかを踏まえた上で検討することが良いでしょう。

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プレイヤー2 / ディレクター
#好きなWeb用語 #バリデーション
規模や種別を問わず様々なWEB制作を担当。「ゆりかごから墓場まで」よろしく「提案から運用まで」まるっとお任せください。プレイヤー2、準備完了。