コンテンツ管理システム(CMS)の1種「 ConcreteCMS」について、概要や特徴、導入手順、メリット・デメリット、どんな人におすすめかを初心者向けに解説させて頂きます。
ConcreteCMSとは?
ConcreteCMSは、オープンソースのCMS(コンテンツ管理システム)の1つで、ウェブサイトの構築や管理を簡単に行うことができ、特に直感的な操作性が特徴です。主に企業サイトやポートフォリオ、ブログなどを中心に、さまざまな用途に利用されています。
世界中の開発者コミュニティによって開発・保守されており、自由にカスタマイズが可能です。特に以下のような用途に適しています。
- 企業サイトやブランドサイトの構築
- ポートフォリオやブログの運営
- 会員制サイトやコミュニティサイトの管理
- 多言語対応が求められるウェブサイト
ConcreteCMSの主な特徴
以下が主な特徴です。
- 直感的な編集機能
画面上で直接コンテンツを編集できる「インライン編集機能」(※ページの見た目そのままでテキストや画像を直接編集できる機能)を備えており、HTMLの知識がなくても更新が容易です。
- 高い拡張性
外部システムとの連携や、マーケットプレイスからプラグインを追加できるので、独自機能の追加が容易です。
また、標準的なフレームワークをライブラリとして採用しており、PHPエンジニアにとって親しみやすい設計となっています。 - 豊富な標準機能
予約投稿、柔軟な権限設定、承認ワークフロー、多言語対応、会員制サイト構築、データベース管理など、多彩な機能を標準で備えています。
追加のプラグインに頼ることなく、これらの機能を活用できます。 - セキュリティ
アメリカ政府機関にも採用され、情報セキュリティの国際規格であるISO 27001:2013認証を取得しています。
ブルートフォース攻撃対策やセッションハイジャック防止など、主要なセキュリティ機能が標準で搭載されており、安全なサイト運営が可能です。
ConcreteCMSの導入方法
以下の5ステップで導入ができます!
- 公式サイトからダウンロード
Concrete CMS公式サイトから最新バージョンを入手します。 - サーバーの準備
PHP(バージョン7.3以上)とMySQLまたはMariaDBが動作する環境を用意します。 - ファイルのアップロード
ダウンロードしたファイルをサーバーにアップロードし、ブラウザからインストールウィザードを実行します。 - インストールウィザードの実行
データベース情報やサイト名を入力し、インストールを完了させます。 - 管理画面へのログイン
インストール後、管理画面(ダッシュボード)にログインしてコンテンツの作成や設定を行います。 - コンテンツ作成&サイト公開
ページや記事を作成したら、デザインや機能を調整後、公開準備をします。
ConcreteCMSを使うメリット
メリットは改めて以下にまとめまております。
- 直感的な操作性
専門知識がなくても簡単にサイトの更新や管理が可能です。 - 高い拡張性
開発者にとってカスタマイズしやすく、独自の機能追加が容易です。 - セキュリティの信頼性
情報セキュリティに関する国際規格(SO 27001:2013認証)を取得しており、安全性が高く評価されています。
ConcreteCMSを使うデメリット
実際には案件の内容次第ではデメリットも発生する為、下記をご確認のうえご検討ください。
- 日本語情報の少なさ
他のCMSに比べ、日本語の情報やコミュニティが少ないため、学習コストが高くなる可能性があります。 - プラグインやテーマの選択肢
利用者数の多いWordPressなどと比較すると、利用できるプラグインやテーマの数が限られています。 - 動作の重さ
軽量なCMSと比べると、機能が豊富な分、動作がやや重く感じられる場合があります。
ConcreteCMSはこんな人におすすめ!
実際におすすめをさせていただく場合、下記の様なご要望をお持ちの方となります。
- 直感的にサイトを編集・管理したい方
- 高い拡張性を活かして独自の機能を実装したい開発者の方
- セキュリティを重視する企業や複数人で管理したい団体の方
- 多機能なCMSを求める方
高い拡張性、そしてセキュリティの高さを兼ね備えたCMSである事から、特に企業サイトや会員制サイト、多言語サイトなど、
複雑な要件を持つウェブサイトの構築・管理に適しています。
また、初心者から開発者まで幅広いユーザーにおすすめできるCMSでもあるため、上記に該当する方はぜひ ConcreteCMSの導入を検討してみてください!