ウェブサイト制作において、デザインの自由度は重要なポイントです。
制作の際に更新のし易さや、管理運用のことを考慮してCMSを使用してサイトを作ろうと考える担当者も多いのではないでしょうか。
ですが、
「CMSを使うと管理運用はしやすけど、デザインの自由度が制限されるのでは？」
「オリジナリティがなく、逆に使いにくいサイトになるのでは？」
「デザインの自由度が買い物を選びたいけど、どれがいいのかわからない」
と不安や疑問を抱える担当者の方も多いはず。
本記事では、CMSの種類ごとにデザインの自由度がどのように変わるのかを解説し、目的に合ったCMSの選び方や、自由度を最大限に活かす方法をご紹介します。
この記事を読むと
- CMSの種類ごとにデザインの自由度の違いが分かる
- CMSの自由度が高いことのメリット・デメリットが理解できる
- 自社に合ったCMSの選び方が分かる
CMSの自由度が高い＝誰でも更新できるわけではない
CMS（コンテンツ管理システム）は、ウェブサイトの構築・運用を効率化するためのツールです。
しかし、自由度が高いほど誰でも簡単に使えるわけではありません。
例えば、【真っ白なキャンバスに絵を描く】のと、【すでにあるパーツを組み合わせる】のとでは、求められるスキルやレベルが異なります。
それと同じように、CMSの自由度が高いほど、適切なデザインや運用には一定の知識・技術が必要になります。
CMSはデザインの自由度を制限するのか？
CMSを使うと「デザインの自由度が下がる」と考えるデザイナーは多いですが、
実際にはツールの選び方と使い方次第で自由度はある程度確保できます。
例えば、
- レイアウトの自由度 ：デザインテンプレートの制約をどの程度カスタマイズできるか
- コンテンツデザインの自由度 ：フォント、カラー、アニメーションなどの細部を調整できるか
- コード編集の自由度 ：HTML/CSS/JavaScriptをどこまで編集可能か
このように、CMSの自由度はどこまでデザイナーが関与するか によって大きく変わります。
CMSの種類とデザイン自由度の関係
CMSには大きく分けてノーコード型CMSとカスタマイズ可能型CMSの2種類があります。
ノーコード型CMS（例：Wix、Squarespace、STUDIO）
特徴
- コーディングがほぼ不要で、直感的な操作でサイトを作成可能
- 豊富なデザインテンプレートを備えている
- ドラッグ＆ドロップで簡単にカスタマイズできる
制約
- テンプレートの範囲内でのカスタマイズが基本
- HTMLやCSSでの編集が制限される場合がある
- アニメーションや独自デザインの適用が難しい
自由度を高めるために必要な知識・技術
- テンプレートのカスタマイズオプションを理解する
- 独自の画像やフォントを活用し、オリジナリティを出す
- 基本的なHTML・CSS知識を学ぶ
カスタマイズ可能型CMS（例：WordPress、Movable Type）
特徴
- HTML/CSSやJavaScriptを編集することで、完全オリジナルデザインが可能
- テーマやプラグインを活用して、細部までデザインを調整できる
- テーマの選択やカスタマイズが柔軟に行える
制約
- 開発スキルが必要
- セキュリティ対策や定期的なメンテナンスが求められる
自由度を高めるために必要な知識・技術
- HTML/CSSの基礎知識を身につける
- オリジナルテーマを作成するか、既存テーマをカスタマイズする
- デザイン用のプラグイン（例：Elementor）を活用する
- Webデザイナーやエンジニアと協力し、より自由なデザインを実現する
デザイナー視点でCMSを選ぶ際のポイント
デザイナーにとって、CMSの自由度はどこまでカスタマイズできるかに大きく左右されます。
ノーコード型CMSでも細かいデザインの調整が可能なものもあれば、カスタマイズ型CMSでも使用するテーマによっては制約が発生することがあります。
そのため、事前にどの程度までデザインを調整できるのかを確認し、目的に合ったCMSを選定することが重要です。
クライアントの更新しやすさを考慮する
デザイナーにとって、完成したデザインを維持することも重要ですが、最終的にクライアントが運用しやすいかどうかも考慮する必要があります。
直感的なUIが整っているCMSを選べば、デザイナーが関与しなくても一定の品質を維持できます。
また、テンプレートやガイドラインを用意することで、デザインの統一感を保ちながら運用しやすい環境を構築できます。
将来的な拡張性を見据える
ウェブサイトは一度作れば終わりではなく、長期的に運用しながら成長させるものです。
将来的にコンテンツを増やしていく予定がある場合は、拡張性の高いCMSを選ぶことが重要です。
例えば、最初はシンプルなノーコード型CMSで始め、成長に応じてカスタマイズ可能なCMSに移行できる設計をしておくと、スムーズに対応できます。
まとめ
- CMSを使ってもデザインの自由度は変わらない！
- ただし、自由なデザインを実現するには一定の知識や技術が必要
- ノーコード型CMSは手軽だが、細かいカスタマイズには工夫が必要
- カスタマイズ可能型CMSは自由度が高いが、コーディングスキルが求められる
- 自社の目的やスキルに合ったCMSを選び、適切に活用しよう！
結論：「CMSを使う＝デザインの自由度が下がる」は誤解。ただし自由度を活かすにはある程度の知識や技術が必要なので注意！
注意点についてはこちらの記事で詳しく解説しております！→「実はNG？CMSサイトデザインの落とし穴」
